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風邪に効く食べ物(薬膳)


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季節ごとに風邪の特徴や養生法が変わってきます。

・春の風邪の特徴とお勧め薬膳


・夏の風邪の特徴とお勧め薬膳


・秋の風邪の特徴とお勧め薬膳


・冬の風邪の特徴とお勧め薬膳


・体の筋肉や節々の痛みにはコレ


・喉の痛みや痰のからみ&咳にはコレ



人は何故?風邪をひいたり、病気になってしまうのでしょうか?日本列島は春夏秋冬と言ったように、4つの季節が巡り巡って繰り返されています。

風邪や病気の要因は、個々の生活習慣や不摂生以外にも、季節や気候にも深く関係してるだけに、季節ごとに養生に適した薬膳食材も変わってきます。春の風邪から、夏の風邪、秋の風邪、冬の風邪・・・

ひとくくりで、同じ【風邪】ではありますが、フタを開けて見ると、風邪の特徴が全く違います。

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薬膳で大切なのは、季節ごとの風邪の特徴と、その人の体調に合った食べ物を選んでこそ、初めて薬膳本来の力が最大限に発揮されます。季節ごとの風邪の特徴をイメージだけでも良いので、簡単に把握する為に、少しだけ中医学の、六淫(りくいん)について、少し振れてみたいと思います。

六淫とは・・・
湿】の6種類の気候に関係が深いものを指します。季節による気候の変化で、自然界に正常な状態で存在する限りは、まさに平穏な状態であり、これを六気と言います。

しかし・・・
この六気が、体に悪い影響を及ぼし始めると、それは邪に変貌します。邪と言うのは、体の毒になる邪気のことで、病気の原因を指します。

↓六淫(【風・寒・暑・湿、燥・熱】)が邪に変わると、下記画像のように六淫の邪(【風邪・寒邪・暑邪・湿邪、燥邪・熱邪】)に変貌します。

私達を含め、この世の生き物は、規則正しく繰り返される春夏秋冬の季節の中で生きています。日本のように春夏秋冬が、特にはっきりしている国では、一生を通して避けては通れない、外界条件のひとつです。

この外界条件に合わせながら、春には虫たちが長い冬眠から目覚め、草木は芽吹いていきます。暖かい陽気に包まれ、生命力があふれ新しいスタートを切ります。そして夏には、さらに枝を延ばしどんどん上へと成長して行きます。秋になると、実をつけ収穫の時期となり、やがて落葉し、寒い冬を乗り切るために栄養を蓄えます。

人間も一緒で、この世に生を受け、やがて成長し大人になり、結婚し子供ができます。その後老いていきますが、それで終わりではなく、この後に続くのは、子孫です。そして、そのまた子孫へ受け継がれていきます。

この一連の過程を、五行配当表の中では、五能【生・長・化・収・蔵】と言います。このサイクルが、上手くまわれば良いのですが、今は絶滅した恐竜のように、気候の急激な変化で、寒さに耐えらなかった動物達は、途中で、このサイクルが途切れて終わっています。

そして、寒さに耐えた動物のみが生き残り、海にいた生物も陸にあがるなど、変わるゆく環境に適応する事が出来た動物達は、途中で進化しながら今を生きています。

何でもないようですが、環境の変化に、適応できるか?できないか?が明暗を分けているのが分かります。

この変わりゆく気候の変化に、上手く適応していく事こそが無病につながり、体がこれに適応できていれば病気にはならないと言われています。

これらの季節に体が適応できないと、邪を生み出してしまう事になり、六淫六淫の邪となってしまいます。風邪も、その病の中の一つです。

↓六淫の邪(【風邪・寒邪・暑邪・湿邪、燥邪・熱邪】については、下記を御参照下さい。


風邪とは


風邪(ふうじゃ)・・例えば風にいつまでも当たっていると、皮膚表面や粘膜も乾燥し、毒気細菌やウイルスが入りやすくなってしまいます。(ふうじゃ)とは、急激に発症し症状も素早く変化する。風が毒気を伴い体に進入する事を指します。

暑邪とは


暑邪(しょじゃ)・・夏の暑さが原因で、強い熱性の症状や病気をもたらす原因のこと。湿邪をともなう事が多い

燥邪とは


燥邪(そうじゃ)・・体が乾燥する事で現われる症状や病気をもたらす原因のこと、空気が乾燥する秋から冬にかけて多くなる、体の水分が失われ、から咳や皮膚の乾燥や、喉の渇きなどが起こりやすくなる、肺の機能低下を起こしやすくなる

寒邪とは


寒邪(かんじゃ)・・夏場のクーラー、寒冷な環境下や、寒さに厳しい季節に見られる。寒が毒気を伴い体に侵入する。冬の厳しい寒さに適応できず起こるトラブルを寒邪という。

湿邪とは


湿邪(しつじゃ)・・体内に余分な湿気がこもって引き起こされる症状や原因のこと。むくみ、しっしん、重だるさ、関節のこわばりや痛みとなることがある。
体内に余分な水分が溜まると起こりやすい。湿度の高い夏に多いほか食べ過ぎや水分の摂り過ぎが原因で生じる

熱邪とは


熱邪(火邪)・・暑さから来る熱で、余分な熱が体にこもる事で熱邪となります。また、こもった熱がどの深さにあるかで出てくる症状が違ってきます。熱邪は上に上昇する性質があり、上半身に症状が出やすく、例えば、喉や口が乾燥し、喉の痛みから始まり、熱が出ます。悪寒はないが、咳がでる事があります。他にも、めまいや頭痛、眼の充血、出血しやすい、など

熱がこもり続けると、体の水分を初め、睡眠不足になったり、大量に汗をかく事で体の潤いもなくなってしまいます。

熱邪は、どちらかと言うと、熱邪よりも先に体内に先に入り込んで来たと思われる、他の邪が長く居座る事で、体内環境が悪化し、それが引き金となり、熱がこもりやすくなります。こうして体内に熱がこもり、熱邪となる場合がほとんどです。

しかし、熱邪の出やすい夏場は、外気温が非常に高いので、実際体内に熱がこもってしまっても、自分で分かりづらく、気づかなったりします。ゆえに、夏風邪の初期症状を見過ごしてしまいがちです。

ダルさなどの体の不調ひとつとっても、夏風邪とは思わずに、ただの夏バテと勘違いしてしまいやすいわけです。体に何かしらの不調を感じたら、こうした夏風邪も視野に入れ、熱がないか?も確認すると良いですね♡

潤いを補う食べ物、体内にこもった熱を逃がす食べ物、汗で失われたミネラルの補給、失われた体力回復に、タンパク質の摂取も大切です。

下記の図は、どの時期に六淫の邪が発生しやすく、影響の出やすい場所や部位などを、図面にしたもので、五行配当表の中から、その一部を抜き出してみました。

東洋医学では、風邪を引いた時の発熱は、病気に抵抗するために闘っている反応と解釈します。そのため、特に熱を抑えたりする事はありません。また風邪を引いて、どれくらい経過しているかも診断の目安となります。

鼻水の出る風邪は、【寒性の風邪】であり、痰が出る風邪は【熱性の風邪】としています。

下記は、季節ごとに気をつけたい風邪(かぜ)についてまとめました。


季節ごとに違う風邪の特徴と養生食材


春の邪気
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上記の五行一覧表の、【】の所を見ると、春の文字があります。これを見ると病気の出やすい季節はで、病気の出やすい臓器は【】です。春になると、冬の間に蓄積した老廃物を排除するために、肝臓が大忙しになる時期だからです。

病気の出やすい方角はで、東はを生みます。
春と言えば、春一番の風とともに、気をつけたいのが風邪(ふうじゃ)です。この時期はまだ寒暖差が激しく、季節の中でも一番風邪(ふうじゃ)が出やすい季節です。ウイルスは風と共にやって来て、寒気と共に、首や肩から入り込んできます。

そして、皮膚表面や喉や鼻の粘膜を乾燥させてしまいます

粘膜の乾燥は、ウイルスが付着しやすい環境を作ってしまいますので、あまり長く風にあたり過ぎないようにしましょう。

風の強い日は、マスクを着用したりして、風の邪が入り込むのを阻止するなどの対策を・・・

また、春の風邪(かぜ)は、花粉症と見分けがつきづらいですが、風邪(かぜ)の場合だと、目のかゆみはありません。鼻水やくしゃみ、喉の痛みはあっても、風邪(かぜ)であれば、ウイルスの付着から粘液質の鼻水になる傾向があります。

喉や鼻の粘膜は、細菌やウイルスから守る、一番最初の進入口ですので、何らかの菌が入り込めば、入り口で結界をはっている、粘膜という防御壁がこれらと戦います。

サラサラした鼻水ではなく、粘液質の鼻水は、いわば外敵と闘った証であり、またその残骸みたいなものです。通常、花粉症の鼻水はサラサラしています。

また、くしゃみも出ますが、花粉症のような連続性のあるくしゃみとは少し違います。熱があるか?ないか?も大きな見極め材料となるでしょう。

熱が出るようなら、まず風邪(かぜ)の疑いが濃厚です。(注)これらの各症状には、個人差があります

また、風邪は気虚のエネルギー不足の人がかかりやすいと捉えます。気が不足すると、ストレスに対する力が弱くなり、免疫力も弱くなってしまいます。

春は、環境が変わり新たにスタートを切る季節でもあり、慣れない環境からストレスを溜め込んでしまう人も多いのでは?と感じます。期待や不安も含め、精神的なストレスは、実は肝臓に大きくダメージを与えオーバーヒートしやすくなります。

肝臓が喜ぶ五味は、です。とは言え、摂り過ぎは逆効果となります。お勧めは、三杯酢です。

それ以外にも、過労、夜更かしが多く睡眠不足、運動不足、野菜不足、急激な冷えや、薄着で過ごしていると感染しやすくなります。

春先は、まだ冷え込みます。風邪で言うと、寒邪が原因の寒性の風邪に注意しましょう。その後は、しだいに暖かくなってきます。陽の気に満たされてくると、体内で熱がこもりやすくなりますので、その次は熱邪が原因の熱性の風邪にも注意しましょう。

大切な注意点)
寒性の風邪と、熱性の風邪では、養生する薬膳も異なりますので、御注意下さい(下記参照)
・・・まだ寒さの残る春先・・・
早春風寒症(寒性の風邪)に注意

秋・冬・早春に多い

ゾクゾクして寒気が強く、体を温めても、なかなか汗が出ないのが風寒タイプの風邪です。

気温の低い季節は、外気で体を冷やさないように注意しましょう。 風邪特有の症状で、体の節々痛みや発熱、鼻水やくしゃみ、咳などの症状が出ます。

春の風邪に効く薬膳食材


春は気を消耗しやすいので、不足した気を補い、免疫力を高める食事をします。
下記のような発汗力が強い食材を摂取し、温めながら発汗させ邪を追い出します。

★辛温解表(しんおんかいひょう)作用のある薬膳食材
*温めて発汗させ邪を追い出す↓

生姜
五性・・(温)
五味・・(辛)
帰経・・(脾、肺、胃)
体質・・(気虚、陽虚、水毒)

ねぎ
五性・・(温)
五味・・(辛)
帰経・・(肺、胃)
体質・・(気滞、瘀血、陽虚、水毒)

こしょう
五性・・(熱)
五味・・(辛)
帰経・・(大腸、胃)
体質・・(気虚、陽虚)

しそ(赤しそ、青しそ)
五性・・(温)
五味・・(辛)
帰経・・(肺、脾)
体質・・(気滞、水毒)

パクチー
五性・・(温)
五味・・(辛)
帰経・・(肺、脾)
体質・・(気滞、水毒)
(パクチーは、別名コリアンダー・香菜とも呼ばれていますが、国により呼び名が違うだけで、生の植物として例えるのであれば、全く同じものを指します。ただしスパイスとして瓶に入っているコリアンダーは、葉と種を乾燥させたものです。)

↓辛みでウイルスを発散   
風邪?って思ったら、体を温めて発汗を促し、寒気や熱を発散、ウイルスを追い出す作用のある辛みを摂りいれます。代表的な食材の生姜、ねぎ、こしょう、大葉、パクチーなどの薬味や香辛料を、温かい飲物やスープで頂きましょう。

刺激のある香辛料もスープやお粥などに入れればマイルドになり食べやすくなります。

ねぎスープ
ウイルスを発散させる、辛み食材を使いスープにします。米を入れてお粥にしても良いですね♡

材料)
・おろし生姜
・刻みネギ
・刻んだ青しそ
(もしくはパクチー)
・水
・塩、こしょう

お湯を沸かし、ショウガ、ネギを入れ、塩こしょうで味を調えたら、刻んだ青しそを、一番上にトッピングするだけです。

生姜紅茶
紅茶は、口の乾きを癒やし、体の余分な熱を取り除き、心を静める作用もあります。熱のある風邪には、紅茶に生姜を入れて、ウイルスを発散させましょう。

材料)
・紅茶
・生姜
・黒砂糖
・水

紅茶
五性・・(温)
五味・・(甘、苦)
帰経・・(肺、心)

生姜
五性・・(温)
五味・・(辛)
帰経・・(脾、肺、胃)
体質・・(気虚、陽虚、水毒)

黒砂糖
五性・・(温)
五味・・(甘)
帰経・・(肝、脾)

風熱症(熱性の風邪)にも注意

春・梅雨・夏に多い 熱感が強い

風がウイルスを運んできます。上に上昇する性質のある、春の陽気に満たされると、陽の気が上半身に溜まりやすくなります。

喉粘膜にウイルスが付着し、その炎症により、喉のが赤く腫れて痛みも伴います。鼻水は、ウイルスと闘った証として、粘液質の鼻水になります。喉の渇き・軽い寒気や発熱などの症状がでます。

ウイルス性の風邪なので、下記のような、消炎・抗菌作用が強いものを摂取し、冷やしながら風熱邪を追い出します。

★辛涼解表(しんりょうかいひょう)作用のある薬膳食材
発汗により、体内の熱を取り除く↓

葛粉
五性・・(涼)
五味・・(辛、甘)
帰経・・(脾、胃)

食用菊
五性・・(涼)
五味・・(辛、甘)
帰経・・(胃、脾)
体質・・(気滞、陰虚、陽熱)

ゴボウ
五性・・(寒)
五味・・(辛、甘)
帰経・・(肺、肝、大腸)
体質・・(瘀血、陰虚、水毒、陽熱)

薄荷(はっか)
五性・・(涼)
五味・・(辛)
帰経・・(肝、肺)←ミントの事です

浜納豆
五性・・(涼)
五味・・(苦)
帰経・・(心、小腸)
普通の糸引き納豆は、大豆を納豆菌で発酵させるが、浜納豆は、麹菌で発酵させたもので、味噌のような味で、コクもあり、栄養価も高いです。
*体内にこもった熱を冷まし、解毒する作用があります。

大根ゴボウのきんぴら
大根は、気の巡りを良くし、体の熱を冷まします。ゴボウと一緒にきんぴらや煮物に・・

ゴボウ茶
気の巡りを良くし、余分な体の熱を冷まします。
ゴボウの皮の部分は栄養が豊富なので、アルミはくを丸めたもので、皮を軽くそぎ落します。ゴボウのアクには、有効な成分がたっぷりです。洗ったゴボウは、ピーラーで薄くそいでいきます。

その後、ゴボウを広げて天日干しします。ゴボウは、出来るだけ薄い方が、乾燥が早いです。天日干ししたゴボウは、フライパンでさらに、から煎りし、最後にもう一度だけ、蒸気を飛ばしたら完成です。この時、ゴボウが焦げないように注意しましょう。

完成したものは、密封容器に乾燥剤を入れて保存します。ゴボウ茶にする時は、一つまみ程をテイーカップに入れます。上から熱湯を注ぎ3分くらい置いたら頂きましょう。コレステロールが、高めの人にもお勧めです。

葛湯
お湯に溶かして飲みます。熱があるのに、悪寒がして汗がなかなか出ない時に・・
注意)市販の葛粉には、デンプンが含まれている物もあります。葛の効用を最大限にするために、葛粉100%のものを選んで下さい。

薄荷菊花のハーブティー
薄荷は咳を止める作用があり、菊花も、喉の痛みや咳を解消するのに向いています。薄荷とブレンドして飲みます。

ミントティー
ミントは気の巡りを良くし、風邪からくる喉の腫れや痛みにも効果的です。ゼリーにして、冷やして食べても良いですね。


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夏の邪気

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上記の五行一覧表の【】の所を見ると、夏の文字があります。これを見ると病気の出やすい季節はで、病気の出やすい臓器は【】です。
病気の出やすい方角はで、南は暑や熱を生みます。また、五味である苦味は、心、小腸に帰経します。

夏は、厳しい暑さで食欲がなくなる傾向があります。暑さで体力が消耗するのを防ぐため、栄養価が高く脂肪分の少ない高タンパク質の食べ物を摂取し、充分な休息をとる事が大切です。

しかし、すでに食欲の低下がみられる場合は、消化の良いものを選び、まず消化機能を回復する事が先決です。こんな時に、いくら高栄養の食べ物を胃に流し込んでも、消化吸収されなくては全く意味がありませんからね・・。

注意)
夏場は、体内で余分な熱がこもりやすくなります。
また、消化器系に負担をかける、脂っこく高カロリーな食事・睡眠不足や過度なストレスによる気の消耗や停滞、ほとんど汗をかかない、運動不足など、このような生活習慣は、体内で過剰な熱を多く作り過ぎてしまう傾向があります。

また、猛暑時は熱を放散するため、体表面の筋肉は緩み、毛穴も開き骨格も緩んだ状態になります。この状態で、クーラの冷たい風にあたると、一緒にウイルスも一気に侵入しやすく、まさに無防備な状態で風邪を引きやすくなります。

クーラの風で、体が冷やされると、体熱が損なわれないように、次は逆に体表面の筋肉や骨格も収縮させ毛穴も閉じていきます。しかし、夏場は、この後がまた問題で・・・・

この状態で、また暑い部屋や屋外に移動すると、熱が体内にこもりやすくなります。家の中はクーラ-で涼しい、外出すれば外は蒸し暑い、そしてまたクーラの効いた涼しい部屋へ、また暑い場所へ移動・・・・・・。

とは言え、正直なところ夏場は、常にこんな感じではありませんか?仕事、買い物、学校、遊ぶにしても、暑い場所から屋内へ移動、まさにこの繰り返しです。

この度重なる温度差に、当然の事、体はついて行けるはずもなく、確実に体内に熱をこもらせていきます(汗)
これこそが不調を招き入れる熱の邪です。

中には、心あたりがあり過ぎる方も、非常に多いのではないでしょうか?ダルさを感じてはいませんか?

この事から、この時期は、多くの人が常に熱を体内に溜め込んでいる事が予想されます・・。
-
もうひとつ・・
夏は風熱症(熱性の風邪)に注意

春・梅雨・夏に多い 熱感が強い

夏の風邪に効く薬膳食材

喉粘膜にウイルスが付着し、その炎症により、喉のが赤く腫れて痛みも伴います。鼻水は、ウイルスと闘った証として、粘液質の鼻水になります。喉の渇き・軽い寒気や発熱などの症状がでます。

この時期は、体内に熱がこもりやすいので、普段から熱がこもらない養生が予防につながります。万が一感染してしまったら、いかに熱邪を体の外に排出するか?がキモになります。

夏の3大風邪(熱性の風邪)
特に熱邪と言われる、余分な熱が体内にこもる事で、発症しやすくなります。これらは、暑くて湿度を好むウイルスで、手足口病・プール熱・ヘルパンギーナにも注意しましょう。

ウイルス性の風邪なので、下記のような、消炎・抗菌作用が強いものを摂取し、冷やしながら風熱邪を追い出します。

★辛涼解表(しんりょうかいひょう)作用のある薬膳食材
体内にこもった熱を冷まし、解毒する↓

葛粉
五性・・(涼)
五味・・(辛、甘)
帰経・・(脾、胃)

食用菊
五性・・(涼)
五味・・(辛、甘)
帰経・・(胃、脾)
体質・・(気滞、陰虚、陽熱)

ゴボウ
五性・・(寒)
五味・・(辛、甘)
帰経・・(肺、肝、大腸)
体質・・(瘀血、陰虚、水毒、陽熱)

薄荷(はっか)
五性・・(涼)
五味・・(辛)
帰経・・(肝、肺)←ミントの事です

浜納豆
五性・・(涼)
五味・・(苦)
帰経・・(心、小腸)
(普通の糸引き納豆は、大豆を納豆菌で発酵させるが、浜納豆は、麹菌で発酵させたもので、味噌のような味で、コクもあり、栄養価も高いです。)

大根ゴボウのきんぴら
大根は、気の巡りを良くし、体の熱を冷まします。ゴボウと一緒にきんぴらや煮物に・・

ゴボウ茶
気の巡りを良くし、余分な体の熱を冷まします。
ゴボウの皮の部分は栄養が豊富なので、アルミはくを丸めたもので、皮を軽くそぎ落します。ゴボウのアクには、有効な成分がたっぷりです。洗ったゴボウは、ピーラーで薄くそいでいきます。

その後、ゴボウを広げて天日干しします。ゴボウは、出来るだけ薄い方が、乾燥が早いです。天日干ししたゴボウは、フライパンでさらに、から煎りし、最後にもう一度だけ、蒸気を飛ばしたら完成です。この時、ゴボウが焦げないように注意しましょう。

完成したものは、密封容器に乾燥剤を入れて保存します。ゴボウ茶にする時は、一つまみ程をテイーカップに入れます。上から熱湯を注ぎ3分くらい置いたら頂きましょう。コレステロールが、高めの人にもお勧めです。

葛湯
お湯に溶かして飲みます。熱があるのに、悪寒がして汗がなかなか出ない時に・・
注意)市販の葛粉には、デンプンが含まれている物もあります。葛の効用を最大限にするために、葛粉100%のものを選んで下さい。

薄荷菊花のハーブティー
薄荷は咳を止める作用があり、菊花も、喉の痛みや咳を解消するのに向いています。薄荷とブレンドして飲みます。

ミントティー
ミントは気の巡りを良くし、風邪からくる喉の腫れや痛みにも効果的です。ゼリーにして、冷やして食べても良いですね。



秋の邪気
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上記の五行一覧表の【】の所を見ると、秋の文字があります。これを見ると病気の出やすい季節はで、病気の出やすい臓器は【】です。
病気の出やすい方角は西で、西は乾燥を生みます。比較的多くの人が喉の痛みや、何らかの不調が出やすい時期です。

この時期(秋)は、しだいに涼しくなり過ごしやすくなってきますが、同時に夏の疲れが出やすい時期でもあり、夏の暑さで免疫力も低下しています。この時期は、寒や燥の邪が入り込みやすくなります。

日中の気温と朝夕の温度差が激しくなってくるので、体力が落ちた状態では、この環境に身体がついて来るのも至難の業なのです。そんな隙を狙い、邪は容赦なく侵入してきます。

また、この時期注意が必要なのは、乾燥ですね!そこで、この時期からは、そろそろ加湿対策です。家の中では、できるだけ加湿器を付け、空気の乾燥を防ぐ事も大切です。細菌やウイルスは、この乾燥が大好きで繁殖するには持って来いの環境となります。

とは言え、早め早めに、手をうっておけば安心ですね♡薬膳は、まさに予防医学ですので、このような日常の対策&その時の体調にあった薬膳で、邪の侵入に備えます。

大気の乾燥が著しくなると、肺に大きな負担がかかってしまいますので、外出時はマスク等で外気の乾燥から、喉を守る事も予防につながります。

乾燥は鼻や喉の粘膜の潤いがなくし、細菌やウイルスの侵入を許してしまいます。喉の痛みにもつながります。冷気と乾燥で、気管支を痛めてしまうと咳も出やすくなります。

体内に侵入した、ウイルスや細菌排除に伴い発熱を伴う事もあります。症状は軽く済んでも、この時期の風邪は、気温の変化に身体が適応しずらく、頭痛を伴う事もあり、風邪も長引く傾向にあります。

寒さが本格的になる前に、しっかり免疫力をつけながら、養生していきましょう。
秋は特に風寒症(寒性の風邪)に注意

秋・冬・早春に多い

ゾクゾクして寒気が強く、体を温めても、なかなか汗が出ないのが風寒タイプの風邪です。

気温の低い季節や、冷房や冷たい飲物などで、体を冷やさないように注意しましょう。 風邪特有の症状で、体の節々痛みや発熱、鼻水やくしゃみ、咳などの症状が出ます。

秋の風邪に効く薬膳食材


下記のような発汗力が強い食材を摂取し、温めながら発汗させ邪を追い出します。

★辛温解表(しんおんかいひょう)作用のある薬膳食材
*温めて発汗させ邪を追い出す↓

生姜
五性・・(温)
五味・・(辛)
帰経・・(脾、肺、胃)
体質・・(気虚、陽虚、水毒)

ねぎ
五性・・(温)
五味・・(辛)
帰経・・(肺、胃)
体質・・(気滞、瘀血、陽虚、水毒)

こしょう
五性・・(熱)
五味・・(辛)
帰経・・(大腸、胃)
体質・・(気虚、陽虚)

しそ(赤しそ、青しそ)
五性・・(温)
五味・・(辛)
帰経・・(肺、脾)
体質・・(気滞、水毒)

パクチー
五性・・(温)
五味・・(辛)
帰経・・(肺、脾)
体質・・(気滞、水毒)
(パクチーは、別名コリアンダー・香菜とも呼ばれていますが、国により呼び名が違うだけで、生の植物として例えるのであれば、全く同じものを指します。ただしスパイスとして瓶に入っているコリアンダーは、葉と種を乾燥させたものです。)

↓辛みでウイルスを発散   
風邪?って思ったら、体を温めて発汗を促し、寒気や熱を発散、ウイルスを追い出す作用のある辛みを摂りいれます。代表的な食材の生姜、ねぎ、こしょう、大葉、パクチーなどの薬味や香辛料を、温かい飲物やスープで頂きましょう。

刺激のある香辛料もスープやお粥などに入れればマイルドになり食べやすくなります。

ねぎスープ
ウイルスを発散させる、辛み食材を使いスープにします。米を入れてお粥にしても良いですね♡

材料)
・おろし生姜
・刻みネギ
・刻んだ青しそ
(もしくはパクチー)
・水
・塩、こしょう

お湯を沸かし、ショウガ、ネギを入れ、塩こしょうで味を調えたら、刻んだ青しそを、一番上にトッピングするだけです。

生姜紅茶
紅茶は、口の乾きを癒やし、体の余分な熱を取り除き、心を静める作用もあります。熱のある風邪には、紅茶に生姜を入れて、ウイルスを発散させましょう。

材料)
・紅茶
・生姜
・黒砂糖
・水

紅茶
五性・・(温)
五味・・(甘、苦)
帰経・・(肺、心)

生姜
五性・・(温)
五味・・(辛)
帰経・・(脾、肺、胃)
体質・・(気虚、陽虚、水毒)

黒砂糖
五性・・(温)
五味・・(甘)
帰経・・(肝、脾)

干し柿のジュース
柿は、肺に潤いを与え、秋冬の乾燥による咳や喉の乾きを癒やす作用があります。11月頃から出まわります。この時期の強い味方!となってくれる柿ジュースを、作って飲みましょう^^

栄養価の高い干し柿を使います^^食物繊維やミネラルも豊富で、何より注目したいのは、柿は干す事で風邪に有効なβカロチンが増えるからです。

例えば、応用として風邪に有効な生姜汁干し柿を組み合わせます。

私が作る生姜汁は、生姜やハチミツだけでなくレモンなどの柑橘類も入れます。つまり、ここに干し柿に入れちゃうのです●^^●
干し柿に足りないビタミンC は、柑橘類を入れる事で補えますし、栄養バランスも良くなります。

作り方
まず、コップ半分くらいの水に、すりおろし生姜をハチミツ、レモン適量と、干し柿を1~2ヶ入れてミキサーをかければ、出来上がりです。さらに、好みで温めて飲む事で体もポカポカになって良いですね。^^

すべての材料を混ぜ、ミキサーをかけるだけですので、ぜひお試し下さい^^

干し柿
痰や咳をとめる
五性・・温
五味・・甘、渋
帰経・・肺、脾、胃・大腸
*柿の五性は(寒)ですが、【干し柿】のように干す事で、(温)になります。生柿は、食べ過ぎると体を冷やしてしまいますが、風邪を引いた時や、冷え性の方は、干し柿の方がお勧めですね♡

はちみつ
はちみつは、弱った肺にうるおいを与えてくれます。空気の乾燥などからくる喉の痛みや、空咳に効きます。
帰経・・脾・胃・肺・大腸
五性・・平
五味・・甘
体質・・気虚・陰虚

レモン
空咳、吐き気、美肌に効きます。
帰経・・胃・肺
五性・・平
五味・・酸
体質・・気虚・気滞・陽熱

生姜
五性・・温
五味・・辛
帰経・・脾、肺、胃
体・・気虚、陽虚、水毒
ウイルス系の風邪の予防(特に秋・冬は、インフルエンザや肺炎ウイルスに注意)
空気が乾燥が始まる、秋から冬に流行するウイルスは、この乾燥と低温を大好きです。今は、何の症状jもなくても、ひと足先に風邪を予防する事も大切です。

ねぎやニラ、にんにく、ショウガ、シナモン、山椒、わさびなどの、熱性の食品が、気候の変化で消耗しがちな、体力や気も整えてくれますので、風邪予防には持って来いです。

みなさんが、ご存じの葛根湯にも、生姜が入っています。生姜は、スーパーでも簡単に手に入りますし、殺菌作用や解毒作用があるので、普段からもマメに摂りたい食材のひとつです・・

あの独特な、しょうがの辛み成分は、発汗作用だけでなく、呼吸中枢や血管連動中枢なども、活性化させる働きもあるので、体も温まりますし、合わせて新陳代謝も活発になります。

しょうがは、風邪以外にも効きますので、普段から積極的に摂取するだけでも、さまざまな病気の予防につながりますね。これらの独特な辛み成分は、殺菌効果が高いうえに、血液の流れもスムーズにしてくれます。ウイルスを退治の、強い味方ですね^^

体の筋肉や節々の関節が痛い時はコレ↓
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熱が出ると、まるでセットのごとく出てくるのが、関節や筋肉の痛みです。そんな時は、(なつめ)です。ミネラルやビタミンも豊富で、鉄分も、あのプルーンより多いです。なつめは、節々の関節の痛みを和らげる効果があります。

なつめは、2〜3㎝の赤い実で、皮ごと食べられます。と言いましても、庭になつめの木でもあれば別ですが、乾燥したなつめが売っていますので、半日~1日水につけて戻し、煮たり蒸したりして食べます。

なつめのコンフォート
ドライなつめ 100g
てんさい糖もしくは蜂蜜 50g
(甘さは、お好みで調節)
塩適量
洋酒・・ホワイトキュラソーや白ワイン
レモン・・小さじ1

作り方
なつめは、たっぷりの水に浸して、夏場なら半日、冬場なら1日くらいかけて戻します。水に浸す時間は、あくまでも目安ですので、ちゃんと戻っていればokです。

戻したなつめは、いったんザルに上げ、鍋に砂糖と洋酒を入れます。砂糖が溶けたら、なつめを入れます。なつめが、しっかり浸るくらいの水を足して、弱火で、途中アクを取りながら20~30分煮ます。

鍋から下ろし、小さじ1のレモンを入れ、出来上がり。粗熱が取れたら、必ず煮沸消毒液した密封できる瓶に入れて、冷蔵保存します。1週間を目安に食べきります。

長めに保存したければ、冷凍です。冷凍okの容器で、3週間くらい保存可能です。小分けし、冷凍保存すると、必要な分だけ使えて便利です。シャーベットやジュース、ヨーグルトなどに入れても、美味しく頂けます。

注意)なつめの五性は、温性なので、熱邪(暑邪)が原因で、体に熱がこもっているような熱性の風邪である場合は控えましょう。風邪(ふうじゃ)や寒邪など、ウイルス性の風邪や、ゾクゾクと寒気がするような、寒性の風邪に向いています。


↓風邪の引き始めにはじゃがいも
お腹を温めて、消化吸収を助けます。弱った胃の働きや胃酸の分泌を調整するよう働きます。じゃがいもは、風邪のひき始めにも、お勧めで、ウイルスの活動を抑える働きもあります。

風邪を引くと消耗されやすくなる、ビタミン補給にも、じゃがいもは向いています○^^○

じゃがいも
五性・・平
五味・・甘
帰経・・胃、大腸
体・・気虚、水毒

冬の邪気
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上記の五行一覧表の【】の所を見ると、冬の文字があります。これを見ると病気の出やすい季節はで、病気の出やすい臓器は【】です。
病気の出やすい方角はで、北は寒さを生みます。


腎臓は、冷えに弱い臓器なので、温めてあげる事も大切です。
腹巻きをしたり、カイロなどでお腹を温めてあげると腎臓も喜び、同時に内臓全体を温める事ができます。腎臓の働きが悪くなると、血液中の余分な塩分や老廃物を濾過する機能も弱まります。

今出ている症状ばかりに、気がいってしまうものですが、♡腎臓♡もいたわってあげよう・・あまり考えにも及ばないのが普通ですが、血液中に毒素がたまらないようにする為にも、腎臓を温めてあげる事はとても効果的です。冬の風邪は、冷えに弱い腎臓にも心配りを・・ですね♡

外界から入ってきた毒を、いかに要領良く排出するか?と言う点から見ても、回復の早さも変わってきますからね♡

冬は特に風寒症(寒性の風邪)に注意

秋・冬・早春に多い

ゾクゾクして寒気が強く、体を温めても、なかなか汗が出ないのが風寒タイプの風邪です。

気温の低い季節や、冷房や冷たい飲物などで、体を冷やさないように注意しましょう。 風邪特有の症状で、体の節々痛みや発熱、鼻水やくしゃみ、咳などの症状が出ます。

秋の風邪に効く薬膳食材


寒気が流れ込む冬は、生命のバッテリーと言われる腎臓にエネルギーを充電する季節でもあります。木の実や根菜でエネルギーを与えましょう。体を温める根菜類やネギ類などもお勧めです。

ニラもエビも腎の働きを高めて血流を良くし冷えや風邪の予防になります。
下記のような発汗力が強い食材を摂取し、温めながら発汗させ邪を追い出します。

★辛温解表(しんおんかいひょう)作用のある薬膳食材
*温めて発汗させ邪を追い出す↓

生姜
五性・・(温)
五味・・(辛)
帰経・・(脾、肺、胃)
体質・・(気虚、陽虚、水毒)

ねぎ
五性・・(温)
五味・・(辛)
帰経・・(肺、胃)
体質・・(気滞、瘀血、陽虚、水毒)

こしょう
五性・・(熱)
五味・・(辛)
帰経・・(大腸、胃)
体質・・(気虚、陽虚)

しそ(赤しそ、青しそ)
五性・・(温)
五味・・(辛)
帰経・・(肺、脾)
体質・・(気滞、水毒)

パクチー
五性・・(温)
五味・・(辛)
帰経・・(肺、脾)
体質・・(気滞、水毒)
(パクチーは、別名コリアンダー・香菜とも呼ばれていますが、国により呼び名が違うだけで、生の植物として例えるのであれば、全く同じものを指します。ただしスパイスとして瓶に入っているコリアンダーは、葉と種を乾燥させたものです。)

↓辛みでウイルスを発散   
風邪?って思ったら、体を温めて発汗を促し、寒気や熱を発散、ウイルスを追い出す作用のある辛みを摂りいれます。代表的な食材の生姜、ねぎ、こしょう、大葉、パクチーなどの薬味や香辛料を、温かい飲物やスープで頂きましょう。

刺激のある香辛料もスープやお粥などに入れればマイルドになり食べやすくなります。

ねぎスープ
ウイルスを発散させる、辛み食材を使いスープにします。米を入れてお粥にしても良いですね♡

材料)
・おろし生姜
・刻みネギ
・刻んだ青しそ
(もしくはパクチー)
・水
・塩、こしょう

お湯を沸かし、ショウガ、ネギを入れ、塩こしょうで味を調えたら、刻んだ青しそを、一番上にトッピングするだけです。

生姜紅茶
紅茶は、口の乾きを癒やし、体の余分な熱を取り除き、心を静める作用もあります。熱のある風邪には、紅茶に生姜を入れて、ウイルスを発散させましょう。

材料)
・紅茶
・生姜
・黒砂糖
・水

紅茶
五性・・(温)
五味・・(甘、苦)
帰経・・(肺、心)

生姜
五性・・(温)
五味・・(辛)
帰経・・(脾、肺、胃)
体質・・(気虚、陽虚、水毒)

黒砂糖
五性・・(温)
五味・・(甘)
帰経・・(肝、脾)

↓♡寒い冬は、体を温め栄養補給♡

たまご酒
(体を温める)
たまごは、風邪をひいた時にも強い味方となってくれます。粘膜の再生不良や乾燥を防ぐ、Bカロテンを始め、良質なタンパク質、鉄、ビタミンB1なども豊富に含まれています。

風邪をひいて、熱も出ると体はどんどん消耗してしまうので、タマゴの栄養成分が、風邪に有効に働いてくれます。

そこでお勧めなのは、たまご酒です!アルコールで血管が広がるので、血液循環も良くなり発汗作用もあり、体を温めながら栄養補給もできる、優れ物です。

卵酒の作り方
日本酒を煮立て、溶き卵に、はちみつを混ぜたものを手早く混ぜて出来上がりです。ショウガを入れると、さらに暖まり、風邪に効きます。

たまご
のどの乾きや、空咳、不眠などの効きます。
五性・・平
五味・・甘
帰経・・脾、肺、腎、心、肝
体・・気虚、陽虚、水毒


少量は血の流れを良くし、冷えからくる関節や筋肉の痛みにも効きます。
五性・・熱
五味・・辛
帰経・・脾、肺、腎

はちみつ
はちみつは、弱った肺にうるおいを与えてくれます。空気の乾燥などからくる喉の痛みや、空咳に効きます。
帰経・・脾・胃・肺・大腸
五性・・平
五味・・甘
体質・・気虚・陰虚


喉の痛みや痰のからみ&咳にはコレ↓
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大根シロップ
大根は適当な大きさにカットします。タッパーに大根を入れ、はちみつをヒタヒタになるくらにまで入れ蓋をしておきます。早くて3~4時間くらいで大根の汁が出て来ます。

これを大根シロップと言い、大根糖と言う喉によいシロップの出来上がりです。一日置けば、さらに汁が増えています。1日朝、昼、晩と、スプーンにすくって頂きましょう。

材料
大根・はちみつ

大根
帰経・・肺・腎臓に作用する
帰経とは、どの部位に作用するか?と言ったように、効果の現われる部位を指します。

五味・・甘・辛
五味とは、五行配当表にも出てきますが、5種類の味を指します。
五性・涼
食材によっては、身体を冷やす物、温める物のあり、それぞれの程度により、5種類に分別されています。

大根の旬は、夏場は6~8月(夏大根)、冬場は、11月から3月(冬大根)です。旬の食材は、その時々の気候病にも優しく作用してくれます。夏に旬を迎える大根は、暑さで弱った胃腸の働きを高め、気を下ろし、ストレスは和らげてくれます。

風邪が流行する季節にも、まさに大根は旬を迎えていて、大根は呼吸器官の働きを整えてくれます。喉を優しくうるおし、つらい咳を鎮め、痰を切る作用があり、旬の野菜(大根)は、本当に最強ですね○^^○

はちみつ
消化がよく、胃腸にや優しいだけでなく、風邪時のビタミンミネラル補給もできます。肺にうるおいを与え空咳の改善にも持って来いです。かさ増しで糖密を含むものもありますが、純粋100%のハチミツを選びましょう。
帰経・・脾・胃・肺・大腸
五性・・平
五味・・甘
体質・・気虚・陰虚

梨のはちみつ煮
梨は、洗って皮をむきサイコロサイズにカットします。お鍋に、梨1個に対して、水150cc、はちみつを入れて、弱火でコトコト20分煮ます。冷蔵庫で3日ほど保存可能です。

材料
梨・はちみつ

はちみつ
はちみつは、弱った肺にうるおいを与えてくれます。空気の乾燥などからくる喉の痛みや、空咳に効きます。
帰経・・脾・胃・肺・大腸
五性・・平
五味・・甘
体質・・気虚・陰虚


梨は、肺をうるおして熱を下げます。痰の切れを良くし、不快な炎症や、空咳や喉の痛みや乾きに効きます。
帰経・・胃・肺
五性・・涼
五味・・甘・微酸
体質・・陰虚・水毒・陽熱
旬・・9~10月


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エネルギー補給
風邪を引いてしまった時には、消化機能の低下も考慮し、まずは糖質中心の温かいお粥やスープなどを頂きましょう。

食欲がなくても、お粥に梅干しなど、サッパリしたものなら食べれる事もあります。お粥は、消化吸収も良く、体力の消耗と共に、不足しがちなエネルギー補給にもなり、利にかなっています。

胃腸の消化能力が低下している時は、消化器に無理をさせてはいけません、胃だけではなく小腸や大腸の動きも悪くなっています。こんな時だからこそ、消化の良い物を体は必要としています。

栄養も、吸収されなくては、胃腸に負担がかかるのみです。ポイントは、胃腸を休め、次に栄養です。

栄養補給
ビタミンやミネラルが豊富な、山芋や、タンパク質として栄養満点の卵など、消化が良く滋養豊かなもので、栄養をつけていきます。これらは、風邪で体力を消耗した時の、栄養補給に最適です。

山芋
五性・・(平)
五味・・(甘)
帰経・・(肺、脾、腎)
体質・・(気虚、陰虚)


五性・・(平)
五味・・(甘)
帰経・・(肺、脾、腎、心、肝)
体質・・(卵黄は血虚、陰虚、卵白は陰虚、陽熱)

それ以外には、
ピーマンやブロッコリーなどの緑黄色野菜です。βカロテンの含有量が飛びぬけて多く、感染症の予防にもなり、風邪の回復も早めてくれる働きがあります。お粥に入れたりすれば、食べやすくなりますし、栄養補給にもむいています^^

ピーマン
五性・・(平)
五味・・(甘)
帰経・・(肝、心、胃、腎)
体質・・(気滞、瘀血)
ブロッコリー・・五性(平)・五味(甘)・帰経(肝、脾、腎)
体質(気虚、気滞)

五性とは
熱性・・温める力が強い
温性・・温めるが弱い
平性(中性←温めも冷やしもしない)
涼性・・体の熱をとるもの
寒性・・熱を冷ます力が強いもの
の5つ性質があります。

薬膳では、風邪一つとっても、季節や体調、侵入してきた邪を見極めて、体の熱を冷まし熱を追い出す食材(涼性、寒性)と、発汗させて熱を追い出す食材(温性、熱性)、を必要に応じて、使い分けバランスをとります。

すべての食材は、体を温める食材、体を冷やす食材、どちらにも当てはまらない中性、そして陰と陽の食材に分ける事ができます。

例えば、猛暑で体に熱がこもりやすい季節には、熱を冷ます(涼性、寒性)の食材を選び、寒さで体がゾクゾクする時には、体を温める(熱性、温性)の食材を選ぶようにする!と言う事です。

季節により侵入してくる邪も、体調も異なります。臨機応変に、体調や体質、症状等に、しっかりピントの合った性質の食材を選んでこそ、薬膳の力が最大限に発揮されると言う事です。

水分補給も忘れずに
熱が出ている時などは、食欲もなくなりますが,、水分補給はしっかりとする必要があります。それは何故かと言うと、ウイルスが体内に侵入してくると、体はそれを追い出そうを熱を出します。その時に、汗やウイルスを排泄するのに、水分が欠かせないからです。

例えば、咽喉越しの良いフルーツ系も、立派な水分補給になります^^

ビタミン補給も忘れずに
風邪をひくを、ビタミンを多く消耗します。また、ビタミン類は、咽喉や鼻の粘膜を、細菌やウイルスから守る働きもあり、風邪予防にもなります。秋冬で、みかんが出回っている時期であれば、ミカンなどを食べて、発熱で失われるビタミンCなどを補給しましょう。

風邪の引き始めでも、ビタミン類はとても効果的です。風邪は流行する時期には、必ずと言って良いくらい、スーパーには、ミカンがならびますからね^^

かんきつ類は、ビタミンCやビタミンAなどが、たっぷり!と含まれています●^^●ミカン意外にも、キンカン、グレープフルーツなど、そのままでも食べられるの美味しい果物もいっぱいあります^^

このように加熱する必要のない食べ物は、栄養素がそのまま摂取する事ができますのでお勧めです。食欲が落ちてしまうことも多いので、臨機応変に市販されているビタミン系飲料を摂りいれてもOKです^^

普段から、ビタミン類をマメに摂取!する事で、いざ風邪のウイルスが侵入してきても、細菌やウイルスから咽喉や鼻を守ってくれます。

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この記事を書いている人

学生の頃は栄養学を学んでいましたが、平成9年10月に調理師免許を取得しました。家族の健康の為に、そして料理の幅を広げるため、後に国際薬膳師となりました。栄養学とは、また違う切り口の薬膳は、自分にとっても、とても新鮮で奥が深く学べば学ぶほど、新たな発見がありました。今は、こうして家族の健康に寄り添い、薬膳を初めて体の不調もグッと改善された事を実感しているので、現在は見事に薬膳の世界に魅了されています○^^○薬膳は、本当に知れば知るほど面白いです♡

薬膳club 管理人 miho sugiura

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